第25期日本学術会議会員の任命問題に関する理事会声明

　本学会は日本学術会議の協力団体の一つとして、これまで同会議をサポートしてきました。また、日本学術会議の地域研究委員会を支える「地域研究学会連絡協議会」の主要参加団体として、同会議の「提言」などにも我々の意見を反映させてきました。現在も、複数の本学会員が同会議の会員・連携会員を務めています。

　今回、日本学術会議の第25期会員候補者が推薦された中で、なぜ6名だけが内閣総理大臣により任命されなかったのか、その理由は今なお(10/11現在)明確にされておりません。また、日本学術会議法や過去の国会答弁等との整合性についても、未だ十分な説明がなされていません。多様な価値観と政治見解を認めながら、真理を求めて学術に携わり、国際的な研究を推進する本学会にとっても、これは大いに憂慮される事態であり、決して看過できない問題です。

　我々はここに、日本学術会議が10月2日に発出した「第25期新規会員任命に関する要望書」に記された2点、すなわち、同会議が推薦した会員候補者6名が任命から外された理由の明確な説明と、6名の速やかな任命を、政府に強く要望します。

日本中東学会理事会