日本中東学会

年次大会・公開講演会・研究会等

日本中東学会第28回公開講演会

日本中東学会第28回公開講演会「日本と中東――歴史的・文化的関係の再発見」

日本中東学会第28回公開講演会のチラシ。詳細は本文のとおり。

日本と中東の関係といえば、たとえば、高校世界史教科書や映画などでも取り上げられているエルトゥールル号海難事件(1890年)やタタール人アブデュルレシト・イブラヒム(1857~1944年)の日本での活動などが知られています。しかし、他にも意外な話や興味をひかれる話はたくさんあります。本講演会では、そのうち、日本とパレスチナの政治的関係、日本とトルコの経済的関係の知られざる歴史に光を当てるとともに、日本人とペルシア美術の関係、クルアーンの日本語への翻訳の問題を題材にしてお話いただきます。多くの「再発見」をお楽しみください。

講演会 開催報告

講演会の文字起こし記録(pdf)は以下のリンクより閲覧できます。

会期・会場

2022年11月26日(土)14:00~16:50
会場(日本大学文理学部)およびZoomウェビナーの併用によるハイブリッド開催

学会員に限らず、どなたでもご参加いただけます(参加費無料)。
会場参加の場合11月18日(木)までに、オンライン参加の場合11月24日(木)までに、下記の登録フォームにてご登録ください。なお、会場参加につきましては、会場の都合により先着順(定員あり)とさせていただきます。
前日までに登録先メールアドレスに当日のZoomリンクをお送りします。
登録フォーム:https://forms.gle/bnpFgCu5mTEvbYEy7

プログラム

司会:
後藤絵美(東京外国語大学)
14:00-14:10
開会の言葉 粕谷元(日本大学)
14:10-14:40
鈴木啓之(東京大学)
「1970年代における連帯運動と訪日パレスチナ人——現代史におけるパレスチナ問題の射程」
14:40-15:10
長谷部圭彦(東京大学)
「大統領の畑を耕し、トルコ人と絹を織る―大谷光瑞によるトルコ初の日本資本」
15:10-15:20
休憩
15:20-15:50
神田惟(東京外国語大学)
「高度経済成長期の日本における「ペルシャ」陶器の収集・展示・出版」
15:50-16:20
ハガグ・ラナ(一橋大学) 「クルアーンはなぜ翻訳できないか――「声の文化」に生きるイスラーム」
16:20-16:35
質疑応答
16:35-16:50
閉会の言葉 保坂修司(日本エネルギー経済研究所、日本中東学会会長)

プロフィール:

鈴木啓之 Suzuki Hiroyuki
東京大学中東地域研究センター(スルタン・カブース・グローバル中東研究寄付講座)特任准教授。専門はパレスチナ問題、特に非国家主体による政治運動。主著に『蜂起〈インティファーダ〉:占領下のパレスチナ1967–1993』がある。
長谷部圭彦 Hasebe Kiyohiko
東京大学東洋文化研究所特任研究員。専門はオスマン帝国教育史、日本・トルコ交流史、世界史。共著に『トルコ―日本・トルコ国交樹立90周年』、『オスマン帝国と日本―トルコ共和国首相府オスマン文書館所蔵文書に基づく両国間関係』、『教育とエンパワーメント』などがある。
神田惟 Kanda Yui
東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所特任助教、人間文化研究機構人間文化研究創発センター研究員。イスラーム美術史、ペルシア語文化圏文化史を専門とする。近著論文として、「15世紀半ば~17世紀末のイラン製倣青花陶とペルシア語詩銘文」佐々木達夫編『中近世陶磁器の考古学 第16巻』が挙げられる。
ハガグ・ラナ Haggag Rana
エジプト・カイロ生まれ。一橋大学大学院言語社会研究科修了。博士(学術)。日本学術振興会特別研究員(PD)を経て、現在、一橋大学大学院言語社会研究科特別研究員。翻訳研究と社会言語学の観点から、イスラーム文化と日本文化の比較研究に関心をもっている。代表的な論文として、「文体の選択に関する翻訳ストラテジーについて」、「アラブ社会におけるダイグロシアと言語意識」、”Islam and Tourism”などがある。

主催

日本中東学会

問い合わせ先

日本中東学会企画担当理事(後藤絵美)宛てに、以下のアドレスまでメールでお問い合わせください。その際、[a]は半角の@に変更してください。
emi-gto[a]aa.tufs.ac.jp